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食の安全に黄信号を灯しかねない気象の激変現象

人口増加と豊かな生活を求める人々の営みにより地球の平均気温が上昇し続けています。
特に、近年は新興国や発展途上国の経済力が高まるにつれて先進国の温暖化対策で気温上昇を抑制しきれない状況になっています。
このわずかな平均気温の上昇が気象の激変に表れています。
ゲリラ型の集中豪雨や巨大な暴風雨を伴う台風、あるいは、海水温や地上気温の記録更新頻発等が代表的な影響です。
農産物の収穫量や魚介類の漁獲高がこうした影響を受けて深刻な減収につながり、我々の食生活を脅かしています。
そこで、自然界の力に勝てるすべがないので、野菜、果実の温室栽培や魚介類の養殖栽培でそれを補っています。
しかしながら、気象の激変が更に激しさを増してくると食の安全に黄信号が灯ってしまいます。
今のところ、経済力が付いているので国内で不足する食材があれば世界各地から買い集めることができます。
買い集めた豊富な食材で我々は飽食生活を送っています。
今でも大量の食品が廃棄されていますが、第一次オイルショックの頃からものを大切にする気持ちが強くなり、食品廃棄量は大分減りました。
しかしながら、今後、更に気候変動が激しくなり、世界の人口増加によってお金を出してもものを買えない時代が来るかもしれません。
従って、農水産物栽培の技術開発と食品廃棄量の削減を更に図ることが求められています。

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